ふぁんトントのブログ

Explore IKOMA Mountain Range with Virtual PANO Tours, Enjoy them as if you are there.

*

Google Mapsのマイマップで高安山越えの古道を記録してみる

      2017/01/11

高安城を探る会(1978年に倉庫址礎石群の発見で知られる)の資料によると八尾市域から高安山を越えて奈良県に至る12の古道が紹介されています。北から順に追うと、「楽音寺道」「十三越」「おと越」「おと越南谷道」「立石越」「しろ道」「神光寺道」「おお道」「鉢伏道」「信貴越」「恩智道」「神宮寺道」となっています。

Google Mapsマイマップ(随時情報を追加していきます)


高安山越十二道マップ

スポンサーリンク

鉢伏道を歩く

高安城と烽基本資料集(平成十三年発行)
資料集
地図に説明が手書きされている

高安山は自宅近くからでも山頂付近のレーダー(気象観測所)がよく見えています。自転車で麓まで行ける手軽な山でありながら、「古道歩き」の対象とは見ていませんでした。
高安山

高安城を探る会の「高安城と烽基本資料集」(以下、資料集と言う)には12ある高安山越えの古道の内、「おと越南谷道」、「しろ道」、「鉢伏道」の三本は地形図に記載されていないとあります。

地理院地図
おと越南谷道
かつては人気のハイキング道であったらしい。

直近の地理院地図では「おと越南谷道」の記載が復活していますが、途中の果樹園が放棄地となり荒廃し、ヤブが濃くて通行困難になっています。一方の「しろ道」と「鉢伏道」は、問題なく歩ける道だと云うことでした。

鉢伏道にチャレンジしました。

https://yamap.co.jp/activity/212724

生駒山・神津嶽・大原山・飯盛山・高安山・信貴山・高尾山「高安山の古道「鉢伏道(鉢伏古墳)~おおみちHC」」 | 無料登山地図のYAMAP

鉢伏道をケーブル線南側にある谷筋道(地形図に記載されている)と勘違いしていたために、尾根道への取り付き点で誤った方向に進んでいます。すぐに気が付いてルートを修正しました。ホントに味わいのある良い道でしたよ。

鉢伏道
耕作放棄地のドンツキまで来たら南側(線路とは反対側)から回り込めば、急斜面でも問題なく尾根道に取り付けます。

畑のドンツキ付近
鉢伏道
線路側に迂回すると滑りやすく狭い。

無事に尾根道にたどり着くと、途中に横穴式の古墳があり城址の痕跡(堀切)が残っていました。なにより、古道の雰囲気が今に伝わる良い道です。ヤブ漕ぎ区間もほんのわずかで、ササヤブが刈られていました。もう一度ゆっくり味わいながら歩いてみようと思います。(写真集/G+ Photos

高安山越十二道の現況について

高安山を越える12の古道についてまとめられた資料がとても参考になります。同資料は「高安城を探る会」の皆さんが、古代高安城の石垣や礎石の痕跡を追い求める過程で作成なさいました。その中には地形図を元にして、探索した際のメモや研究成果が書き込まれています。道の様子は変わっても、古墳の存在や小字名などの名称は大いに興味を掻き立ててくれます。

ハイキングコース

「十三越」「立石越」「おお道」「信貴越」「恩智道」の五本はハイキング道として整備されているので、初級コースとして手軽に楽しめる山道です。

「立石越」
立石越
「楓のコバ」(休憩所)は紅葉の名所

注目点として、「十三越」から分岐する櫟原越(河内越)と「立石越」の旧道は、ほぼ廃道として通行が困難なルートになっています。また、「恩智道」には現在よく歩かれているルート以外にも複数のルートが存在します。

2014年にヤブが刈られたので、ちょっとは歩きやすくなっています。


櫟原越(河内越)

「立石越」の旧道は、天竜寺までは道が整備されていました。上から何度か覗いた感じで、踏み跡が残っている可能性がありますが、現在の尾根道に付け替えられたのは昭和七年のことだということです。天竜寺から奥へ進めるかは不明です。

天竜寺
2009年にルートミスで天竜寺まで歩く

チャレンジコース(中級者向)

「おと越」「しろ道」「神光寺道」「鉢伏道」「神宮寺道」の五本は、ハイキング道ではありませんが、静かな山歩きを楽しめる愛好家向けのコースです。季節によっては、軽装(半袖シャツやスニーカー)で歩くと痛い目にあいますので、ご注意ください。また油断すると道に迷います。

2015.02.21のヤマレコ(おと越)
生駒山系・「おうとう越~阪奈線(62号~66号)~水呑地蔵尊」

「おと越」は堰堤工事のため長らく不通になっていましたが、2014年5月に工事が完了し歩けるようになりました。堰堤の迂回路が見つけにくいので注意が必要ですが、ガイ谷から離れないように登れば問題ありません。

2015.12.06のヤマレコ(神宮寺道)
信貴山大根だき会と信貴山参詣道(神宮寺道)探索

「神宮寺道」は信貴山参詣道の探索で歩く予定でしたが、思わぬところで道の歴史が明らかになり、探索エリアを柏原地域から高安山周辺にまで広げる楽しみがでてきました。

そろそろ探索再開の季節ですよ。

http://juantonto.wpblog.jp/ikomakodo-onji/

恩智越ハイキングコースと周辺の旧道探索 | ふぁんトントのブログ

「しろ道」「神光寺道」は、近いうちに歩いてみようと思います。問題は山頂部にある一元の宮のフェンスですが、資料集によると戦時中の高射砲台の跡地があったようです。

峯池北の高峰
高射砲陣地跡
八代さん(八代龍王)から見る「高射砲台の陣地跡」

廃道ルート(上級者向)

「楽音寺道」と「おと越南谷道」は、廃道となって久しいために通行はかなり難しいと予想されます。

ヤマレコユーザー(yoshi2012さん)の記録
生駒山系 水呑P→旧道歩き→おと越→縦走道→水呑地蔵院

「楽音寺道」はヤマレコで歩かれた方の(壮絶な)記録があります。「おと越南谷道」は、なぜか地理院地図で記載が復活しました。歩ける可能性がゼロではないでしょう。いずれにせよ、冬枯れの季節ならチャレンジできそうです。

SK11 替刃式折込鋸 刃渡り 120mm 木工用 S120-M
SK11(エスケー11)
売り上げランキング: 1,536

SK11 ミニ鋸ケース SC-2
SK11 ミニ鋸ケース SC-2

posted with amazlet at 15.12.12
SK11(エスケー11)
売り上げランキング: 19,653

道具は必要でしょう。久しぶりにSK11の活躍するシーンがありそうです。

八尾市立図書館

今回紹介した「高安城を探る会」の資料集や書籍は、八尾市立図書館で借りることができます。古い資料ですが、新しいからと言って参考にできるわけではありません。道の様子は半年もすれば、すっかり変わってしまいます。

IMG_0618
5年ぶりに図書館で本を借りた。

これまで八尾市立図書館にはあまり良い印象を持っていませんでした。泉南から八尾へ転居して間もなく、市役所近くの小さなビルにあった図書館で本を借りました。開館時間に合わせて返却に行くと、「借りた本は自分で棚へ返せ」と言われたことに「ムカッ」と来て、それ以降図書館の利用をしていません。(返却ポストを利用すれば良かったのでしょうが、バカ正直にカウンターへ返却したのがアダとなりました)

https://web-lib.city.yao.osaka.jp/

八尾市立図書館

そんな個人的な事情(というより「感情」)で、minamiさん(@mieao62)から早くに本書の紹介を頂いているにも関わらず、重い腰を上げることなく他の方法で入手できないかと模索していました。

minamiさん(@mieao62)のツィートを見て、さらに鉢伏道を歩いたことでようやく決断できました。図書館はリニューアルされて利用しやすくなり、職員さんの対応も以前とは大きく変わっています。インターネットで検索して予約ができるので、これからは積極的に活用しようと思います。

では、また。

冬の山歩きは日没との戦い。

GENTOS(ジェントス) 閃 335 【明るさ200ルーメン/実用点灯5時間】 SG-335
GENTOS(ジェントス)
売り上げランキング: 238

 - 山歩き, 生駒の古道 , ,

ad

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

blogtitle20161231
2016年最後の山歩き

今年最後の山歩きは、生駒山系で最も標高の低い「花岡山(標高54m)」から最大規模 …

生駒の古道「上津鳥見路・春日供物運上路」

今回ご紹介する「生駒の古道」は生駒谷から鳥見谷へと舞台を移します。この地域は神武 …

二上山の古道「丁石道」探索記

二上山は京阪神から手軽に登れる低山として、一年を通してハイカーが絶えることのない …

起点の道標
恩智越ハイキングコースと周辺の旧道探索

春雨前線で足止めを食らいながらも、河内二之宮・恩智神社に参詣してきました。左近の …

Blog title 20170328
「生駒山系まるごとハイキングマップ」で府民の森を歩きましょう

リニューアルされた「生駒山系まるごとハイキングマップ」の続報です。魅力たっぷりの …

生駒山の自然を歩く会・第2幕

オリジナルマップ(19) 第2幕でご紹介するのは矢田丘陵です。 「榁木峠から矢田 …

おと越
八尾市の公立中学校で給食が始まった

八尾市内にある15校の公立中学校で「選択制の給食」がはじまりました。「八尾市立中 …

島ヶ原駅
ローカル列車の旅「正林坊山登頂記」

航空灯台跡地探索の第三回として伊賀市長田にある正林坊山を登ってきました。最近はヤ …

Blog title 20170424
生駒山系の春2017 Part-1

2017年「生駒山系の春」は、桜を長く楽しめました。後半の春便りは2部構成でお届 …

Blog Title 20170124
「横小路道」- 「高安山越十二道」は『探索』から『整備』へ

二度目の冬を迎えた「高安山越十二道」の探索、横小路道の雌滝・雄滝の見学を無事に終 …