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「庄兵ヱ道」-その現状とまとめ(前編)

      2015/07/01

庄兵ヱ道

宝山寺近く|庄兵ヱ道起点の石標

平成十五年に生駒民俗会の手により復元整備された信仰の道。
昨年末(2014.12)、にようやく2年がかりで完歩しました。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-564200.html

生駒山系・「庄兵衛道完歩の記録と裏の谷・地蔵磨崖仏再訪」 – ヤマレコ

行程

宝山寺-教弘寺-鶴林寺-千光寺

大雑把な行程ですが、鶴林寺と千光寺の間には、暗越街道と神田川によって分断された道の消失箇所があり、通行には注意と工夫が必要になります。

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庄兵ヱ道とは?

生駒の古道

生駒の古道 -生駒市古道調査- 生駒民俗会

昨年刊行された「生駒の古道」から「庄兵ヱ道」を改めて紹介します。
これまで当ブログでは「庄兵衛道」として紹介してきました。

その庄兵ヱ道とは、

むかし鬼取村の庄兵ヱが宝山寺の湛海さんから頼まれて、荒れ果てていた宝山寺から鳴川の千光寺までの道を整備した。

湛海さんとは、延宝6年(1678年)に宝山寺を創建した湛海律師のこと。
引用文は代々の言い伝えによるもので、湛海さんが道の整備を依頼したのは正徳四年頃(1714)です。

生駒の古道によると、

市道門前鬼取線が整備されて利用者が少なくなった。

逆に言うとそれまでは、よく利用されていたということですね。
歴史を刻んだ道であることは、まちがいありません。

庄兵ヱさんは一人じゃなかった!!!

ふるさと生駒48

新たな資料|ふるさと生駒第48号

石仏の辻・主催者のタケチャンマンさんから、昨年末に資料をいただきました。

その資料には、庄兵ヱさんの人物像について考察されています。
庄兵ヱさんとは、どんな人物だったのか、当然気になりました。

資料(ふるさと生駒第48号)によると、

一白米五升 なす数こ 鬼取村庄兵衛

嘉永六年(1853)に、宝山寺・奥の院本堂が火事により焼失しました。
引用のように火事見舞いの金品と献上者名簿に庄兵ヱさんの名前があったとのこと。

しかし、これは新たな疑問の始まりで、やがて衝撃の事実に突きあたります。なぜなら、湛海さんから道の整備を請け負った時期と100年の隔たりがあるからです。

この疑問をキッカケに庄兵ヱさんは一人ではなかったことが判明します。庄兵ヱさんの菩提寺である石仏寺の過去帳にその答えがありました。

同時期の狭い地域に複数の「庄兵衛」という人物が存在していたことになります。当時としては珍しくもなく、同じ名前を代々世襲する風習があったのだという。

荒廃した庄兵ヱ道

庄兵ヱ道

庄兵ヱ道|平成15年に整備され復活した

ふるさと生駒第48号に在りし日の庄兵ヱ道の様子と荒廃していく経緯が描かれていて興味深いです。一部を引用しましょう。

宝山寺や門前の料理屋と契約して「一年間なんぼ」と決めて割り木を売っていた。前と後ろに五束ずつオウコ(天秤棒)でいのうて、庄兵ヱ道を通って運んだという。もう少し下手にも、宝山寺から現在の「曙の滝」があるあたりまで松林の中に道がついていて。「高橋道」と呼んでいた。

門前町

門前町|料理屋や旅館が並ぶ


曙の滝

石宝教会|曙の滝

現在の曙の滝は舗装された車道沿いにあります。当時の「高橋道」は、ここで行き止まりになっていて、利用者は少なかったと言う。今では信じられない光景だったようです。

戦後の復興がすすみ、住宅建設が盛んになるにともない、生駒石の需要が急激に増加した。山中で採掘した石を搬送するためにこの道が拡幅整備され、・・・

この道とは、「高橋道」のことで、現在の市道門前鬼取線のことですね。生駒石を搬出した爪あとは今も深く山中に残されています。俗に言うザンネン石のこと。

生駒石

生駒山中に残されたザンネン石(生駒石)

生駒石を使った石垣は、八尾市の水越、大窪、神立周辺でもよく見かけます。車道が整備されると、アッと言う間に廃道化。地元の人が道に迷うほどの状態になりました。

庄兵ヱ道の現況

ヤマレコ再掲


昨年末、やっとこさで宝山寺から千光寺までを歩き通した次第です。
夏場の草深い時期を避ければ、冒険的な古道歩きを楽しめます。

但し、ひとつ問題が残りました。神田川の横断です。
これは、以前に解決したはずでした。

http://juantonto.wpblog.jp/post-0-23/

消えた石標を探せ!<完結編>「神田川渡河」 | ふぁんトントのブログ

神田川を横断するルートは、上記のブログ記事の通り複数存在するわけですが、それぞれ一長一短あり悩ましいものでした。

最適解を得たつもりが、冷静に考えてみると「少々難あり」です。フツーの人に「荒れた竹林に突入せよ」はキツイです。2回目に利用した昨年末に痛感しました。

無線中継所

NTT Docomo無線中継所

よくよく考えると、この入口は無線中継所への保守道です。そこから先は、道があると思っただけで、ほとんど道とは言えないシロモノでした。

赤いマーキング

赤いテープのマーキング|生駒民俗会による

しかし、赤いテープの地点にたどり着けば、神田川を渡河するポイントへは問題なく到達します。問題は車道から赤いテープへの進入路です。

農道入口

農道入口|手すり付き

一箇所それらしい場所を発見しました。トライしましたが、倒木に倒竹そして棘のある蔓に押し返されました。

かつては耕運機などを入れる進入路だったのでしょう、竹林の下にある三枚の田んぼは放棄されて久しい。荒れ放題です。

方法は一つしかありません。それは道の整備です。
正月に散々思案したあげく、道具を準備しました。

ノコギリと剪定バサミ

藪払いにノコギリと剪定バサミ|道具は揃った!

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ノコと専用のケースはアマゾンで注文、ハサミと手袋はダイソーで、そして防塵マスクはホームセンターで調達。これで完璧。

道具を揃えたものの、なかなか行く機会がありませんでしたが、先日ようやく予定を調整して敢行してきました。

ふぁんトントよ、道を切り拓け!

天の声です。いや、天国の庄兵ヱさんかも。
この続きは後編にて。

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