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静寂の丹生谷・鉾立で紅葉を独り占め!「妙好人・大和清九郎が歩いた念仏坂」

      2017/05/25

10月を迎えてようやく秋らしくなってきました。初秋の風物詩だった彼岸花が盛りを過ぎると紅葉が気になってきますね。ふぁんトントの山行記録から、静かな山歩きが楽しめる紅葉ハイキングをご紹介しましょう。

妙好人・大和清九郎
清九郎
因光寺にて(奈良県高市郡高取町丹生谷)

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大和清九郎って誰ぞや?

おススメ紅葉スポット第二弾として、静寂に包まれた中で独りっきりで自然との触れ合いを楽しみたい方にピッタリなハイキングコースを紹介したいと思います。ホントに一人っきりになれますよ。マジですよ。

光蓮寺の紅葉
光蓮寺の紅葉
妙好人・大和(ほこたて)清九郎が毎日礼拝に通った因光寺から鉾立を見る。

「妙好人」とは『泥の中で白い蓮華を咲かせるよう清心高徳の人を指し、具体的に言うと、『浄土真宗の世界における信心深い人のお手本』だそうで、清九郎さんはその代表格として全国的に名前が知られるようになったと云います。

関連サイト

奈良県高市郡高取町:大和清九郎(2012.02.09update)
http://www.mahoroba.ne.jp/~nakamoto/seikuro/seikuro.htm

川崎市に在住の喜多村氏のホームページ
http://jca.my.coocan.jp/seikuro/seikuro-index.html

奈良県吉野郡大淀町鉾:文化財一覧のページ(29)
http://www.town.oyodo.lg.jp/contents_detail.php?frmId=223

そんな大和清九郎さんの足跡を訪ね、菩提寺である光蓮寺と「船倉の弁天さん」で親しまれる船倉弁天神社を見学しながら、秋の紅葉を静寂の中で楽しめるハイキングコースを紹介したいと思います。

行楽シーズンで賑わう近鉄吉野線

春の桜シーズンは吉野山、秋の紅葉は飛鳥や壺阪山で下車する大勢の観光客で賑わいます。しかし、間違いなく、いや99.99999%の確率で吉野線・葛駅で下車する人は、あなた一人です。(昨年はふぁんトントただ一人でした)

見どころスポットを順にご紹介(葛駅から歩く)

崑崙山・因光寺G+(フォトアルバム)
因光寺
本尊は木造阿弥陀如来立像、清九郎が朸を担う像が建っています。


Google Maps(クリックで拡大します)

近鉄吉野線・葛駅を降りて東の方へ歩いて行くと、ほどなくして崑崙山・因光寺に到着します。このお寺は大和清九郎の宿坊だったと云います。敷地内に清九郎会館が建ち、遺品の数々が展示されています。見学を希望される方は、事前に連絡が必要となります。

<連絡先>
連絡先
遺品や紙芝居など貴重な資料を閲覧できます。

円錐形の里山(奥山集落の分岐)
奥山
昔ながらの風景が残る場所です

丹生谷の田園風景を楽しみながら奥山を目指します。分岐にある道案内の道標に従って、まずは大和清九郎の墓所に向かいましょう。

念仏坂
念仏坂
清九郎が念仏を唱えながら歩いたと云われる坂道を登る。

道には丁石が残っており、よく踏まれていて迷うことはありません。

大和清九郎墓所
清九郎墓所
晩年に住んでいたという屋敷跡が近くにあります。

人柄でしょうか、大層な飾り付けもない質素なお墓ですが、静寂の中で清々しい気分に浸れます。そんな中、近年の台風で倒れたと思われる桜の大樹が横たわっているのが痛ましく感じられました。

清松山・光蓮寺G+(フォトアルバム)
光蓮寺
毎年の四月十八日には浄元忌の行事が行われます。

清九郎が毎日礼拝していたというお寺ですが、今は無住となり本堂のみが残されています。毎年4月18日には浄元忌の行事が行われています。本堂への坂道の途中にある楓が見事に紅色に染まって美しかったです。大淀町の中で最も過疎化(全戸で七軒という)が著しい鉾立の集落を見下ろすことができます。(2014.11.24訪問)

後半の見どころを紹介前にルートラボでおさらい


ルートラボ(地図が表示されない方は、リンクをクリックしてください)

間違うことのない明瞭な山道ですが、人と出合うことがほとんどない地域ですから、迷っても誰も助けてはくれません。地図を叩き込んだら次に行きましょう。

奥山分岐に戻って丁石のある弁天道を歩く

船倉弁天神社G+(フォトアルバム)
船倉弁天神社
不動祠とお百度石を見て、急坂の参道に取り付く。

こちらのルートも途中に何本かの丁石があり、不動祠のある神社の鳥居までは迷うことなく到達できるでしょう。

神社周辺は木々に囲まれている。
船倉弁天神社
周囲の紅葉が美しい。登った甲斐があるというもの。

急斜面をジグザグに登っていくと、ほぼ山頂に近い所に建つ神社の祠が見えてきます。周囲は静寂に包まれて、だんだん心細くなってくるかも。

下山は市尾道で近鉄吉野線・市尾駅を目指します。
市尾道
歩きやすい尾根道(市尾道)

分岐毎に道標が建っていますので、自然林の尾根道歩きで落ち葉を踏む音を心行くまで楽しんでください。時々振り返ると船倉弁天神社の建つ山頂の紅葉が目に染みて、里に出るのが名残惜しくなります。

新池の地蔵立像
新池地蔵
明治八年五月の紀年あり。

新池が見えてくると、時折通過する近鉄線の列車が、心地よい音を奏でています。時間に余裕があれば、線路向こうにある宮塚古墳などを見学するとよいでしょう。近鉄吉野線・市尾駅の改札は踏切を渡って北側にあります。

バリエーション・コースのご提案

それでも物足りないと感じる方には、とっておきのバリエーション・コースをご紹介しましょう。各アプローチルートをルートラボにアップしています。

その1、二等三角点・丹生谷

奈良県下にある二等三角点は全部で48箇所です。そのうちの一つが、光蓮寺からそう遠くない場所にあります。光蓮寺の見学前後でピストン(単純往復、鉄塔巡視路で言う『行って来い』)することになりますが、三角点に興味があるなら必見でしょう。

二等三角点(点名:丹生谷 368.13m)
丹生谷
ルートラボ

その2、四等三角点・笠松

ここは訪問者は少ないです。たぶん、ふぁんトントぐらいでしょ。しかも、簡単に見つかりそうで、そうでもありません。ちゃんとルーファイして、地図読みしないと道に迷います。但し、踏み跡は直前を除いてしっかりしています。腕試しにどうぞ。

四等三角点(点名:笠松 260.03m)
笠松
ルートラボ

結局、三角点の紹介と自慢話に終わってしまいました。ですが、静かな紅葉狩りはお約束できますので、是非今年の紅葉スポットとして候補に入れてみてください。

では、また。

参考文献

新ハイキング関西の山第36号(平成9年9月発行)特選コースガイド「清九郎道」
(著者:柴田昭彦氏)

※著者サイト「山ものがたり」からダウンロード可能

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